「よし、片づけよう!」と思ったのに、気づけばスマホを触っていたり、別のことを始めてしまった…
そんな経験はありませんか?
片づけには集中力が欠かせませんが、集中し続けるのは意外と難しいものです。
今回は「片づけと集中力」について考えてみたいと思います。
集中力と片づけの関係
片づけは単純にモノを移動させる作業ではありません。
「残すか手放すか」
「どこに収めるか」
など、ひとつひとつのモノと向き合い判断する行為の連続です。
この判断には思考のエネルギーが必要で、自然と集中力を消耗します。
だからこそ、ちょっとした気になることや外からの刺激で注意がそれ、思うように進まないことがよく起きます。
集中できない、となるとよく言われがちなのは「意志が弱いから」。
確かに、私たちは小学生のころから「集中しなさい」と言われつづけてきました。
そして自分が「集中するぞ」と決めさえすれば集中できるものだと思っていた方も多いのではないでしょうか。
ところが、「集中したいのに集中できない」という状況もたびたび起こります。
逆に、周りを片づけてスッキリしたデスクでは仕事や勉強がはかどった、なんていうことも。
集中は意志の力だけでできるものではないのです。
したがって、片づけを進めるためには集中できる環境を整えることが先決です。
片づけに集中するためにできること
そこで、集中して片づけに取り組むためにできる工夫を3つお伝えします。
これらは私も片づけをはじめ集中力が必要な場面で意識して行っています。
簡単なようでいて効果は抜群!
どれも試してみて損はないものばかりなので、ぜひ取り入れてみてください。
- 注意がそれるきっかけから離れる
ついスマホを手に取ってしまう、ペットの犬や猫が側に来て遊びたくなる、おいしそうなお菓子に目が行く・・・
自然に注意がそれるきっかけになることや物からは距離をとってみましょう。
- 事前に作業の範囲を決める
「今日は引き出し1つだけ」「15分だけやる」など、取り組みやすいルールを決めると集中しやすくなります。
終わったときの達成感も得られて一石二鳥。
- 休憩をとる
長時間続けると疲れて判断が鈍ります。
30分作業したら5分休憩など、リズムを決めると復活しやすいです。
集中のパターンに合わせて作業の計画をたてる
私たちライフオーガナイザーが片づけサポートをするときは、クライアントが集中しやすいよう環境を整えたり、声をかけたりしながら伴走します。
人による集中のしやすさ・しづらさについて、先日のCLO勉強会でもテーマとして取り上げられました。

- 午前中は集中できるけれど、夕方は疲れて進まない
- 静かな部屋だと逆に気が散るので音楽がある方がはかどる
- 一人ではすぐに注意がそれるが、誰かと一緒なら集中できる
他にもいろいろな状況やパターンはあります。
自分はどんな傾向があるかな?を知った上で片づける計画を立てると、億劫に思われがちな片づけもやりやすくなります。
パターンを知るためにお勧めなのは、行動の記録をとること。
- どんなときに集中できたか
- 集中できなかったのはどんなときか
- そのとき自分はどんな行動をとっていたか
こうしたメモを残すことで、自分の集中の傾向が見えてきます。
「夕食後は絶対に無理だから、朝10分だけ片づけよう」など、無理のない計画が立てられるようになりますよ。
ひとりで集中できないときはプロに頼るのも選択肢に
「片づけに集中するのがどうしても難しい」と感じる方は、ライフオーガナイザーと一緒に片づけるのも一つの方法です。
私たちライフオーガナイザーは、その人に合わせて片づけに集中できる環境を提案するので、ひとりで取り組むよりもずっとスムーズに進みます。
片づけはやりたいことに集中できる環境をつくり出す手段。
でも自分だけではなかなか進まないという方はお気軽にご相談くださいね。
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