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せっかく用意したのに・・・
先日のブログで、ペットの安全基地としてクレートに入り慣れておいてもらうことをおすすめしました。
クレートに入り慣れていないコの飼い主さんからは、「うちのコ、入りたがらないんです」と聞くことがあります。
- クレートを見るだけで逃げてしまう
- 入れてもすごい勢いで出てきてしまう
- 中で暴れる・吠える
こんな様子だと、入ってもらう前にお互いくたびれてしまいます。
何もクレートを使わなくても・・・と思うのも当然ですね。
クレートに入りたがらない理由はいくつか考えられます。
中にはちょっとの工夫で減らせるストレスもあるかもしれません。
そこで今回は、クレートに入りたがらない理由と飼い主さんができる手助けを3つご紹介します。
クレートに入りたがらない①ネガティブ体験が結びついている
よくあるのがこのパターン。
ここに入ると動物病院に連れていかれる!など本人にとってクレートとネガティブな体験や感情が結びついているんですね。
逆にクレートに入ることと、「ここに入ると楽しい!」という感情が結びつくと、自分から進んで入るようになることが期待できます。
この場合普段からクレートを出しておき、その中でごはんやおやつをあげたり、短時間でも入ってくれたら褒めるというトレーニングが有効。
また、犬の場合はクレートに入れてドッグランなど楽しい場所に連れて行ってあげると、「クレート=病院」というイメージが薄まります。
少しずつでも無理強いせず、本人が「入りたい!」となるよう、本人のペースで進めていきましょう。
クレートに入りたがらない②クレート内が不快
クレート自体は居心地いいものでしょうか?
寝たり食事をしたり、安静が必要なときにこの中で数日過ごしてもらうこともあるので、犬猫にとって居心地の良さは大切。
特に移動のときの暑さ寒さは犬猫の体調にも影響します。
そしてちょっとの間入ってもらう、だけでも意外とクレート内は汚れます。
こまめに洗ったり掃除して清潔に保ってあげたいですね。
クレートに入りたがらない③周りの環境が刺激的
クレートの外に楽しいことや気になることがたくさんあれば、クレートになかなか入りたがらないのは想像できるでしょう。
室内では音やモノの刺激が少なく、静かに過ごすことができる場所に設置すると落ち着いて入ってくれることもあります。
また、飼い主さんの近くで過ごすのが好きなのか、つかず離れずで気配を感じつつ過ごしたいのかによっても設置場所が異なります。
そのコの性格をよく見極めてクレートの置き場所を探してみてください。
「しつけ」だけでなく環境からの働きかけも!
犬猫と暮らしていく上で「してほしいこと」を教えるには、
「この行動をした→ホメられた・ご褒美がもらえた→嬉しい!」
と経験し学習してもらう方法が効果的です。
今回のクレートの件でいえば
「クレートに入った→ホメられた・ご褒美がもらえた→嬉しい!」
となります。
それとあわせて、その周りの環境を調整してあげることで目的の行動をとりやすくなることがあります。
ちょっと見直すだけで改善できることもあるので、クレートに入ってくれないとお悩みの方はぜひ一度
「このコにとって快適かな?」
という視点から見直してみてくださいね。