先日のJALOカンファレンスで、ICD次期会長の Diana Quintana さん のプログラム
「CD状態とエイジング 悲嘆がもたらす新たな課題」
を受講しました。

ICD(Institute for Challenging Disorganization)とは、慢性的に片づけられず日常生活に支障があらわれている(CD:Chronic Disorganization)状態の支援を研究するアメリカの団体です。
私は、このICDと提携する日本ライフオーガナイザー協会の専科資格「サーティファイドライフオーガナイザー(CLO)資格認定プログラム」を継続受講し、専門的なプログラムを学びつづけています。
悲嘆(グリーフ)とは、家族や大切な存在との別れにより起こりえる心や体の変化を指します。
身近な人だけでなく身体機能の低下や転居、社会的な立場の変化なども高齢の方が直面しやすいグリーフとなります。
私も獣医師として、家族同様に暮らしてきた犬や猫との別れを経験される飼い主さんたちのグリーフを目の当たりにすることが多くあります。
決して遠い世界の話題ではないと実感しています。
そして慢性的に片づけられない状態の高齢の方がグリーフを抱えると、片づけがさらに難しくなります。
判断や集中、行動に影響を及ぼすからです。
それを理解できていないと、周りや家族の声かけが逆効果になることもあります。
この講義で私たちライフオーガナイザーがオーガナイズの専門家として支援する具体的な内容と、同時に支援できないこと(医学的・心理学的な介入)についても学びました。
「バウンダリー(境界)」については以前からもCLOプログラムで取り上げられることが多く、その重要性を改めて感じます。
今回の講義テーマは高齢の方の視点が含まれていましたが、学んだ内容は全世代に関係すると思いました。
忙しく働く子育て世代も、犬猫と暮らす家庭も、予告なしに生活が大きく変わることはあり得ます。
そんな時は「今はがんばっても片づけができない時期なんだ」と認識するだけで、心は軽くなります。
もしあなたが
・片づけのハードルを高く感じる
・気持ちがついてこない
・心も暮らしも散らかっている感じがする
そんな状態なら、どうかひとりで抱え込まないでください。
あなたのペースで、あなたに合ったやり方を一緒に探します。
お気軽にフォームまたはLINEから、オンライン30分無料相談をご利用ください。

獣医師・ライフオーガナイザー®。
犬猫と人が安心して暮らせる住まいを整える専門家。
獣医師としての行動学の知見を活かし、暮らしと空間の「しくみづくり」をサポートしています。
江南市を拠点に、訪問・オンラインで対応中。
公式サイト:ハナサカライフ
