忙しい毎日の中で、家族の食事を用意するのは大変ですよね。
わたしも3人の子どもを育てながら獣医として働くなかで、食事準備をいかにラクにするか試行錯誤を重ねてきました。
それはつまり、さまざまな時短テクを試しては失敗してきた歴史でもあります。
失敗の原因を考えてみると、次のようなものが挙げられます。
- ランニングコストが大きい
- 準備に手間がかかる
- 家族に不評
たとえば食材をカットし、フリーザーバッグに入れて冷凍しておくのは、食材をひたすらカットする手間と時間、フリーザーバッグの消費量が気になります。
冷凍庫を満載にしたところで、急に家族の好物の冷凍食品が出現したときも頭をひねることになります。
10年の試行錯誤でわかったのは、その時の自分にとって大切にしたいことを優先できる手段をとること。
自分に無理なく続けられている方法は、一般的なベストでなくてもわたしにとってはベストな方法です。
今回は、そんな我が家で続けている食事準備のコツをご紹介します。
ただ、これらはわたしと我が家にとって今ベストであるだけで、それぞれの家庭ではもっといい方法があることが考えられます。
さまざまな片づけネタに共通することですが、
「これ、いいかも」
「それはウチには当てはまらないな~」
というように比較しながら読んでもらえるとうれしいです。
目次
1. 生協とスーパーの併用で買い物回数を減らす
買い物の頻度を減らしたいけれど、一つの店で全部そろえるのは難しい。
そんなわたしはスーパーと生協を併用しています。
定番品や重いものは生協で注文し、実物を見て選びたいものは実店舗でまとめ買い。
こうすることで、2日に1度行っていた買い物は週1回に。
子連れで買い物に行く手間をぐっと減らせました。
2. なんでも冷凍しない
冒頭にもお伝えしたように、以前は食材を下ごしらえして冷凍していました。そうすると調理のときはラクできます。
しかし、やるときは一気に片づけたいわたしは、大量の野菜の下準備に1時間以上かかることはザラ。
その前の買い物とあわせると2~3時間かかることも。「せっかくの休みなのに…」と残念な気持ちになっていました。
そこで冷凍するのは、栄養価が上がるきのこ類(カットして保存袋へ)と、使い切り量をラップした肉類だけに絞ることにしました。その分、いざというときの冷凍食品のストックが増え、さらに食事準備の負担が軽減!

毎回調理の前に使う分の食材をカットしていますが、少量であれば長くても15分ほどで済むので負担になりません。
3. 味噌汁は2回分作る
わたしが導入してよかったと心から思うのはホットクック。
野菜数種類ときのこ、豆腐をホットクックに入れて毎日味噌汁を予約調理しています。
夜も朝も同じ味噌汁ですが、家族は当然のように食べてくれます。
メインが冷凍食品でも、「味噌汁さえ作れば大丈夫だろう」という確信もあります。

4. 根菜は蒸しておく
これもホットクックを活用。
蒸しておくだけで、調理時間がぐっと短縮されます。
そのまま副菜として出したり、スープや炒め物に活用できたりと、とても便利です。
5. シンプルな調理でOK
料理が得意ではないわたしが手の込んだ料理を作っても、当然ながら家族の反応は薄い…。
そこで、「今ある食材で、シンプルに作る」スタイルに切り替えました。
献立を事前に決めるのが苦手なので、冷蔵庫の中身を見ながら名前のない料理を作ります。
「焼くだけ・炒めるだけ・混ぜるだけ」といったシンプルな調理法×調味料の繰り返しです。
たまには名前のついた料理を食べたいと言われることもありますが、名前のついた料理は外食で楽しんでもらってます。
「今日のおかずは?」と聞かれたら、食材をそのまま答えています(笑)。
6. 食器は選ばない
「割れてほしくない食器ほど割れる!」という経験から、用途を限定しない食器を少数精鋭で使うようになりました。
よく使う一軍の食器、大皿、たまに使うどんぶり程度くらいで回しています。
味噌汁もシチューも汁椀。カレーも炒め物も浅鉢。
家族も特にこだわりなく使ってくれています。

7. こどもを部分的戦力にする
こどものうちから食事の支度に参加してほしい!と願うわりには手取り足取り教えるのが大変だなあと思っていました。
それは「やり方を教えなきゃ」というわたしのこだわりが邪魔してる?と気づいた今は、本人が「やりたい!」ということを任せられるようになりました。
食器を運ぶ、ごはんをもりつけるといったことでも、確実に手間は減るんですよね。
多少こぼしたり要領を得なくても、「じゃあどうすればできるかな?」としくみ作りの観点から考えるのも面白いです。
暮らしは変化に応じてアレンジしていく
いろいろ試しては失敗してきましたが、それもまた自分の暮らし方や価値観を見つめ直す良い機会でした。
これからも働き方や子どもの成長に合わせて、必要に応じて変えていくことになるかもしれません。
でも、そのときどきで楽しみながらアレンジしていきたいと思っています。
同じように忙しい毎日を過ごしている方に、少しでも参考になれば嬉しいです!