今日はわたしが所属するJALO(日本ライフオーガナイザー協会)の正会員向け勉強会「JALOカレ」で登壇しました。
テーマは、
「片づけられない理由に深くアプローチ!CLOプログラムで学ぶ視点を体感しよう」
というもの。

プログラムディレクターの吉村あきこさんを筆頭に、6人のメンバーがそれぞれプログラムで学んだ手法を実際に活用した事例を紹介しました。
CLOプログラムとは、脳の特性により慢性的に片づけられない人をサポートするための専門的な知識を学ぶ専科資格です。
このプログラムを学び始めるきっかけは、自分のこどもでした。
自分がライフオーガナイザーとなってからも毎日のように
「なんで片づけないの?」
とこどもにイライラ。
もっと専門的に学べば片づけられない原因が見つかるはず!
そして片づけられるテクニックが手に入るはず!
その一心でCLOプログラムに飛び込んだのが4年前のこと。
ICDの動画、ウェビナー、書籍などから得た知識、そして月に一度開催される受講メンバー同士の勉強会。
その学びにより、目の前の「モノ」に注目するのではなく、その方の「困りごと」や「背景」にじっくり耳を傾けるようになりました。
たとえば、「片づけが続かない」と感じている方でも、その理由は人によって本当にさまざまです。
・モノが多すぎて手がつけられない
・何をどこに置いたらいいか分からない
・片づけようとすると疲れてしまう
・判断が難しい
などなど。
CLOプログラムでは、そういった背景を脳の機能や感情との関係など、さまざまな視点から読み解く力を育てます。
「モノをどうやったら片づけられるか」
じゃなく
「片づけのどんなことに困難があるのか」に注目するようになりました。
だから一般論ではない、ひとりひとりができる片づけ方を提案できるのです。
実はこの考え方、わたしが関わっている動物の行動診療にも通じるところがあります。
行動診療では、犬猫が表している問題行動だけを見るのではなく、その背景にどんな身体的・心理的・環境的な要因があるのかを丁寧に探っていきます。
同じように、片づけのサポートも「表に見える行動」だけで判断するのではなく、「その行動の背景」にしっかり寄り添う姿勢が大切なんですよね。
片づけが苦手なのは、ちゃんと理由があります。
その理由を一緒に探し、片づけられない状態に立ち向かっていくCLOメンバーたちは全国にいます。
「これまで片づけにチャレンジしてみたけど、いつもうまくいかなかった」
「頭がこんがらがって、何からやればいいかわからない」
そんなふうに感じる方こそ、わたしたちの存在を思い出してくれたらうれしいです。
