片づけたい気持ちはある。
でも、立ちふさがる物を前に、手が止まってしまい動けない。
そんな経験がある方は少なくないと思います。
今回のクライアントさんは、まさにこのお悩みをお持ちでした。
この方は実家の片づけを経験され、大量の物を前に「大変だった」「つらかった」という記憶が強く残っていました。
自分の子どもたちには同じ思いをさせたくないという気持ちから、家を片づけておかなければとはわかっている。
ところが、いざ物を手に取るとフリーズしてしまう。
「これはどうしたらいいんだろう」と考え込んでしまい、そのまま戻すという繰り返しで何年も過ぎていました。
それは実家の物や自宅の物だけでなく、ご自身の物も同じ。
「こんなことをやりたくて手にいれたけれど、できていないんです」
そんな思いも重なって、手が止まっていたのです。
まずやったのは「捨てる」ことではなかった
ライフオーガナイズの片づけで最初に行うのは、物を捨てることではありません。
✔ どんな暮らしをしたいのか
✔ どんな時間を大切にしたいのか
✔ どんな状態だと心が落ち着くのか
こうした「価値観」を一緒に言葉にすることから始めました。
すると、「捨てた方がいいんですよね」という言葉から、少しずつ「自分にとってどんな物なのか、どうしたいのか」を言葉にされる場面が増えていきました。
それによって判断の軸が変わっていきます。
空間が変わると、気持ちも動き出す
・全部出して見てみる
・家族別、使う場所、使用頻度で分ける
・「どうしたい?」を自分に問いかける
このプロセスを重ねるうちに、クライアントさんには
「やらなきゃ…と気が重かったのが、次に何をするか分かり気がラクになりました」
という変化がありました。
さらに、こちらが出した宿題以外にも「やってみようかな」と自分から取り組まれたことも。
作業するたびに得られる気づきをフィードバックしていただくことも増えました。
空間が整っていくのと同時に、
「私はこう過ごしたいんだな」
「こういう暮らしが心地いいんだな」
という理想の姿が少しずつはっきりしていく様子を、私も間近で感じています。

ハナサカライフのサポートは、こんな人に向いています
サポートは途中ですが、クライアントさんからとても印象的な言葉を教えていただきました。
「ハナサカライフのオーガナイズサポートは“こうでなければいけない”という思い込みに縛られて、
動けなくなっている人に向いていると思います」
片づけが進まない理由は、モノが多いからでも、性格の問題でもありません。
大切にしたいものが多すぎて、選べなくなっているのかもしれません。
オーガナイズサポートを受けようか迷われている方には、まずヒアリングを受けることで自分がどうしたいか確認することがおすすめ。
片づけは、モノを減らす作業ではなく、これからの暮らしを整えるプロセス。
「片づけなきゃ」と何年も思い続けているなら、そこにはちゃんと理由があります。
ひとりで抱えず、一緒に整理していきましょう。
ご相談はフォームまたはハナサカライフ公式LINEアカウントより、お気軽にどうぞ。

獣医師・ライフオーガナイザー®。犬猫と人が安心して暮らせる住まいを整える専門家。獣医師としての行動学の知見を活かし、暮らしと空間の「しくみづくり」をサポートしています。江南市を拠点に、訪問・オンラインで対応中。
公式サイト:ハナサカライフ
