「片づけられない」に挑む武器としての資格と、勉強のしくみ作り

取得して終わりじゃないですから

片づけに得意不得意があるなんて思いもよらなかったわたしは、「片づけられない」を理解し、適切なサポートを提供できるようになるため日本ライフオーガナイザー協会のCLOプログラムを受講しています。


こちらは慢性的に片づけられない状態に挑戦するアメリカの研究機関ICDと提携したプログラムで、いくつかの認定資格があります。
今年わたしはADHDスペシャリスト試験を受け、合格することができました。


俺お祝いに駆けつけたぜ


片づけられない原因のひとつとして挙げられるのが発達障害、ADHD。
病因や症状からそのサポートまで、学ぶことは多くあります。
「コレ一冊暗記すればオールオッケー!」というわけにはいかないんですね。


とはいえ仕事と育児と家事の日々、どうやって勉強時間を確保するか。
そして資格試験のためだけでなく、継続して学びを続ける習慣をどのように身に着けることができるか。
同じようなお悩みをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。


そこで今回は資格勉強を例に、できるだけ意志の力を必要とせず、ラクに続く仕組み作りとしてわたしがとった方法をお伝えします。


①イヤでも視界に入れる環境づくり


試験を受けることを決めてからまず、試験勉強に当てられそうな時間がとれる日を手帳で確認しました。
その時期に同時進行で進めるタスクを洗い出し、メモに書き出すことでタスクの総量を把握。
どうやって勉強を進めていくかを考えます。
メモは手帳にはさみ、毎日目にするようにしました。
(そして「やるしかねえ…!」とスラムダンク三井寿のように気合をいれる)


試験のために読みたい書籍はワークスペースに出しっぱなしにし、あえて目につくように。
こうすることで、常に「試験だがね!」と脳内ちっさい自分にせっつかれる環境にしました。

②もともとのルーティーンに組み込む


CLOプログラムでは各分野ごとにセミナー動画(通訳つきでありがたや)がいくつか用意されています。
じっくり視聴するのはもちろん大切ですが、繰り返し視聴できるので、BGM代わりにひたすら聞き流しました。

ここは学びのルーティーン化チャンスです。
朝起きて洗濯物をしまったり朝食のしたくをするとき、つまり毎朝のルーティーンをこなす時間に動画を流すことを組み込みます。
手足は忙しく動いてますが頭を使わない行動なので、耳は集中。


聴講に限らず、もともとあったルーティーン作業に同時進行でできることで習慣化したいものをひとつ付け加えるのは、手っ取り早くルーティーン化できる方法としておすすめです。
そしてこれは聴覚が優位な方にとって学びやすい方法ですが、そうでなくても五感をフル活用して学ぶのはひとつの方法だけで学ぶより効果が高いと思います。


③令和版二宮金次郎スタイル


CLOプログラムで用いる教科書というものがあり、そちらには適切なオーガナイズの手法について記載されていますが、理解を深めるためには関連図書が読みたくなります。
とはいえ、なかなか机に向かって本を読む時間がとりづらいのも事実。
そこで、ここでも「~しながら」を活用します。


・電車に乗りながら
・こどもとトランポリンを飛びながら
・トイレに入りながら


このように頭を使わなくて済む時間があれば、すぐ読みたい本が手にとれるようにするためにも、常にリビングのワークスペースに本を出しておくのは有効です。

④こまめにアウトプットする



知識をインプットするだけでは定着に至らないことが多いです。
学んだ内容を、何かにつけて家族にひけらかす聞いてもらいました。
言葉にしてみると、改めて理解できたり、「これホントにこんなことだっけ・・・」と心配になり、教科書に立ち返って確かめることもできます。


また、同じく試験を受けるメンバーと勉強会をすることもいい刺激になりました。
自分では気づかなかった着眼点を教えてもらったり、ここもっと勉強しなきゃーと気を引き締めたり。
「ソレ絶対出ないっすよ!」なんて茶々いれてみたり。学生のときと変わらない。


⑤少しでも勉強時間を取れればワッショイ


このようにスキマ時間やながら時間で勉強するようにしましたが、いかんせん細切れ時間です。
できないときもあります。
そんなとき、全くできなかった・・・とか、ちょっとしかできなかった・・・と落ち込んでしまいがちですが、そこは頭をブンブン横に振って!
ちょっとでもできたら自分を思いっきり褒めます。
思いっきりです。
そしてできなかったときには振り返りません。「ダイエットは明日から」という名言を思い出し、明日へ向けてさっさと寝ます。


少しでもできたことに意識をむけることができるようになると、それが次への挑戦の意欲となります。
100じゃなくても、1は0より大きいですしね。
「塵も積もれば山となる」ということわざがありますしね。
「ダイエットは明日から」ですしね(しつこい)。


振り返れば身になってる



このようにちまちまと勉強を続け、自分の中で勉強を習慣化することに成功しました。
学生のころの自分に教えてあげたい。スタートダッシュはいいけどすぐに息切れしてイヤんなっていたあの頃。


すこーしずつでも、続けることですこーしずつ進みます。
片づけだって、果てしなく思えても、すこーしずつ続ければ着実に進めることができます。


習慣化や仕組みづくりの参考にしていただけたら幸いです。