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獣医でライフオーガナイザーのわたしがCLOプログラムを学び続ける理由
わたしの所属する日本ライフオーガナイザー協会では、片づけが困難な状態へのサポートを学ぶ「サーティファイドライフオーガナイザー(CLO)資格認定プログラム」という専科資格があります。
今月の勉強会では、Aging分野のプログラムのひとつ「高齢者の立場になって考える」を視聴し、感じたことや考えたことを意見交換しました。
わたしの場合、片づけはもちろん動物病院での診療にも、CLOプログラムの学びが活かされています。
どのように役に立っているのか、高齢の犬猫やその飼い主さんに対するケア、また自分の暮らしを例にしてお伝えします。
相手の立場で考えるために必要なこと
年を重ねると視覚や聴覚、筋力など身体機能は低下します。
そのためこれまでできていたことができなくなってくるということを理解し、適切なサポートは何かを常に相手の立場で考える必要があります。
同じものを見ていても、自分と相手では違う見え方をしているかもしれない。
こちらが発した言葉をその通りに受け取っているとは限らない。
この動きは痛みを伴うのかもしれない。
この視点は診察室において、愛犬・愛猫がシニア期に入り、体調の変化に飼い主さんが戸惑うときの声がけにも役立ちます。
その変化を受け入れ、どう過ごさせてあげたいか。
かれらの代わりに選択する飼い主さんの気持ちに寄り添うとき、常に念頭においています。
犬猫とその飼い主さんにとって心地よい空間を作る
高齢動物のケアには、健康だけでなく、心地よさや安心感も重要。
身体機能の低下や病状によっては、不安や恐怖感が増す場合もあります。
実際に愛犬・愛猫がシニア期になって「こんなにびくびくしなかったのに」「怒りっぽくなった」という声をよく聞きます。
また、動物病院への通院や投薬、食餌管理などケアの負担が増えることも。
知らず知らず飼い主さんに心理的負担がかかるケースも、これまで多く見てきました。
だからこそ、物理的なケアに加えて、愛犬・愛猫と飼い主さんにとっての「居心地の良い空間」を整えるサポートが大切だと感じています。
それは家庭により異なりますが、CLOプログラムでの学びによりサポートの引き出しがたくさん増えています。
日々の診療と家庭での役割を大切にするために
目の前の方に全力でサポートしたいと思うのは獣医療でも片づけでも同じ。
ですが、そのために自分の心身や家庭をおろそかにしてしまう。
以前はそんなこともよくありました。
しかし、どの職業でも体が資本!
あれもこれもとやることに追われて頭が忙しい状態では、力を十分発揮することができなくなります。
CLOプログラムではセルフケアについても学ぶことができるので、わたしも意識して体と心を休ませるタイミングを作るようになりました。
こどものスポ少につきあったり、うちの猫とふれあうのも大切な時間です。
何段にも活用してこその学び
わたしがCLOプログラムを学んだきっかけは、家族に対する「なんで片づけられないの?」という疑問から。
それに対して答えはひとつではないことを理解できたのは最大の学び。
いまでは生活のさまざまな場面においてCLOプログラムの学びが役にたっていることを実感しています。
そしてまた、読みたい本が増えてる…!
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