先日、CLO勉強会で“インタービジョン(Intervision)”という手法を実践しました。
参加者同士が対等な立場で話し合い、答えを出すのではなく、視野を広げる——そんな時間でした。
今までもCLO勉強会でインタービジョンを実践してきました。
この学びを通して気づいたのは、
「自分の知識や経験だけで答えを出さない」という姿勢が、片づけサポートにも大きく通じているということでした。
インタービジョンで得られる、“答えを出す力”ではなく“見方を広げる力”
インタービジョン(intervision)とは、事例検討の一種。
指導や助言ではなく、参加者全員がフラットに意見を出し合い、
「なぜそう感じたのか」
「ほかの見方はあるか」
と問いを立てていきます。
その過程で得られるのは、“答え”ではなく“視点の広がり”。
自分の経験や知識から判断していたことが、実は限られた見方だったと気づかされる瞬間が何度もあります。
それはケース提供者だけでなく、参加者やオブザーバーとしてもそう。
誰かの質問や言葉を通して、ひとつの出来事を多面的に捉えられるようになる。
つまり、インタービジョンは新しい見方を増やす練習の場なのです。

”見方を広げる問い”がヒアリングの本質
見方を広げる問いは、私がクライアントと向き合うヒアリングの場にもそのまま生きています。
たとえば、
「片づけられない」
「どこから始めていいかわからない」
という相談を受けたとき、
「どうしてそう感じるんでしょう?」
「どんな状態になったら“片づいた”と思えそうですか?」
と問いかけ、クライアント自身の中にある答えを探るようにしています。
片づけはモノを減らすことではなく、自分の価値観に沿ってモノやコトを選ぶこと。
片づけに困っているときはどうしても視野が狭くなりがちですが、そんな時に”見方を広げる”問いを重ねクライアントの価値観を明確にしていくのが私たちライフオーガナイザーのヒアリングなのです。
今後もインタービジョン実践を続け、“問いの力”を通してクライアントの気づきをサポートしていきます。
ヒアリングから一緒に考え、無理なく続けられるしくみを整えたい方はぜひご相談ください。
オンラインで30分の無料相談も受付中。
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獣医師・ライフオーガナイザー®。
犬猫と人が安心して暮らせる住まいを整える専門家。
獣医師としての行動学の知見を活かし、暮らしと空間の「しくみづくり」をサポートしています。
江南市を拠点に、訪問・オンラインで対応中。
公式サイト:ハナサカライフ
