夕食の餃子から仕組み作りに思いをはせる

嬉しいんだか悲しいんだか



洗う食器を減らすため、料理はたいてい大皿ドンの我が家。
ドンと力強く配膳した後、自分が食べる前にもう一仕事。ある程度キッチンの片づけをしておきます。


あったかいうちに食べたい気もしますが、それよりわたしは「溜める」のがどうも苦手なようです。
キッチンが狭いので、料理に使った道具を溜めておくと汚れた食器を片づけるスペースがなくなりますし、コンロにこびりついた油汚れを洗剤でこするのがしんどいので、料理が終わったらさっと拭きたい。
5分ほどで片づけて食洗機に一発放り込んでから席につきます。
(このタイミングで猫がトイレを使ったらさらに食卓が遠のくことも)


先日、餃子(冷凍)25個を焼いて夫と息子ふたりに出したところ、わたしが食卓につくと見事に消失していました。
普段は2、3個残るくらいなのですが、1歳児がよく食べたようで見事な誤算。


写真はお借りしています。こんなキレイに並べない



その場はかまぼこを追加投入してしのぎました。
かまぼこを噛みしめながら、脳裏をよぎるのは仕組み作りについて。


仕組みはあちこちに作れる


片づけについて考えるとき、仕組みという言葉がしばしば現れます。
無理なく片づく仕組み、とか、家族が参加できる仕組み、などですね。


仕組みとは

 物事の組み立て。構造。機構。
 事をうまく運ぶために工夫された計画。くわだて。

(引用元;Weblio デジタル大辞泉https://www.weblio.jp/cat/dictionary/sgkdj

ここでは2の意味を指します。


くわだて、と聞くと悪代官と越後屋が顔つき合わせて権謀術数をめぐらせるイメージが思い浮かぶ方が多いのでは。
そうではなく、普段の暮らしをうまく運ぶために工夫していることって、じつはたくさんあります。


・キッチンで調理がスムーズにいくためにキッチンツールをオーガナイズする
・こどもが身じたくしやすいような動線を取り入れる
・郵便物を処理できるように、ツールをまとめたり処分するタイミングを決める
などなど。


仕組み作りは、何も家事や仕事に限らず、暮らし全般に適応することができます。
さきほどの我が家の餃子事件を例にして仕組み作りを考えてみます。
ざっと3パターン考えられます。


パターン①:家族より遅れて食卓につくので、自分の食べる分だけあらかじめ取り分けておく
パターン②:家族それぞれ食べたい個数を作る前に聞いておく
パターン③:残ったら翌日に回すことを前提に大量に作っておく


ここでのポイントは、関わる人間の意志の力を必要としない方法をとること。
空腹の男子たちに「母の分を残すべし」と通告すると、かなり意志の力を費やすことになります。
それ以前に衝動に負けることも容易に想像されますね。
ホールケーキを目の前にした6歳男子に「クリーム部分ばっかり食べるな!」というより、あらかじめ切り分けてサーブすると、意志の力を必要とせず家族がおいしく食べられることも好例でしょうか(実例)。


今回の餃子で言えば、こどもたちが食べる量を自己申告するのは難しいことを考慮し、洗うお皿が1枚増えることと食卓についたときのガッカリ感を比較して、パターン①を採用することにしました。
パターン③も採用することがあります。その日の食材や、自分の体力と時間によりますね。

仕組みにすれば減らせるストレス


餃子がどうこうとか、自分の食料を確保しておくだけのことでしょ?わざわざ仕組み作りうんぬんって持ち出すまででもなくない?と思われるかもしれません。
わたしもかつては日常生活でそこまで仕組みを意識していませんでした。
意識しなくても暮らしをまわすことはできるんですよね。


しかし、空間や物だけでなく、暮らしにおいてストレスを感じることについても仕組みという観点で眺めてみると、その構成要素を客観的にとらえることができます。
すると「じゃあどうすればうまくいくか」と対策を講じやすくなります。
この「どうすればうまくいくか」という思考になってこればしめたもの。アイデアが湧きやすくなります。


余談ですが、ライフオーガナイザー🄬はそんな思考の持ち主が多い印象を受けます。
お客様のお困りごとに「どうすればうまくいくか」を全力で考える仕事なんです。


逆に、なんだか暮らしがうまくまわっていないと感じる場合は、まだまだ仕組み作りで対処できる余地があると考えられます。
身の回りのことを仕組みを意識して見直してみると、減らせるストレスがあるかもしれませんね。
                                                

そしてこれから食料消費量の上昇間違いなしの我が家に平和が訪れるか、わたしのライフオーガナイザー🄬として仕組み作りの手腕やいかに。