自分へのお知らせは見る?聞く?

家電修理は習慣を見直す入口


先日ドラム式洗濯機の修理業者さんに来てもらいました。


お願いした部分の修理が終わり、ついでに調子が悪くなった経緯(経年劣化的なものでした)と対策をお尋ねしたところ、「蛇口は使用の都度開け閉めしたほうがいいよ」とのアドバイスを受けました。


洗濯機へ給水する蛇口はついつい開けっ放しにしがちですが、そうすると蛇口の中で錆びてしまい、閉まらなくなることがあるそうです。
地震が起こったときに洗濯機が倒れて、それと共にホースが抜けて水が止まらない、なんてことも想定されると。
(止水弁付きの水栓ならその点安心かもしれませんが、ホースが破損することもあるので閉めるに越したことはないそうです)


そんなこと聞いたら「以後閉めます」と心に誓うわけです。
ただ、蛇口をひねるだけとはいえ、「これまでやってこなかったことを付け加えるのってけっこう難しいですよね~。」と担当の方に漏らしたところ、
「簡単なことほど続けるのが難しいです」
と、含蓄のあるお返事が返ってきました。


確かに、工程や手間が多いことのほうが意識にのぼりやすいのですが、使用前後に蛇口を開け閉めする、などのように一見簡単なことって、簡単であるが故に意識のかなたに飛ばされやすいのでは。
そのため、かなたに飛ばされても呼び起こすことができるような手段を用意しておくんですね。

自分へのラブレター作戦

蛇口を閉めることをリマインドする手段をあとで考えよう~、と思ってほかの家事に手をつけると、見事にすっぽ抜けることも経験したうえで、対策をたてました。


洗濯の際、必ず触る扉の部分にマスキングテープを貼り、内容をメモしておくというもの。
蛇口を閉めることと、ついでにプラグを抜くことも習慣にしたかったので合わせて記入しました。

汚れもありのままに

洗濯は100%わたしがするので、自分が目に入って理解できればそれでよしです。

すなわち字が汚くてもうさぎが変だと言われてもいいんです


これぞ、自分へのラブレター。

いつも意識していなくていい


片づけに関しても同様で、新しい仕組みを取り入れたときは、動作が簡単なものであっても自分に「お知らせ」してくれる手段は設定しておくと、習慣化をスムーズにしてくれます。


「洗濯終わったら蛇口を閉めるぞ!」と握りこぶしを固めたまま蛇口をじっと見つめていなくても、お知らせのほうから自分に訴えてもらえるので、意識しておく必要がなくなります。


それは文字であったり、色であったり、アラームであったり。
どこに設定するか、どのタイミングで設定するか。
人や環境や動作によってどんな手段が効果的にお知らせしてくれるか異なります。


逆に仕組みがうまくいっていないなあと感じるときは、ひょっとして自分へのお知らせが機能していないのかもしれません。
どんな手段やツールならご自身が「はっ!○○やるんだった」と気づきやすいか、いろいろ試してみるのもおすすめです。